2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
前回は、発達障害の人は覚醒度が低下することで、もともと持ち合わせている「注意障害」が前景化し、そのために「もの忘れ」を訴えることもあり得るというお話をしました。 さらにその原因として、発達障害の人は「覚醒度」を保つうえで中心的な役割を果して…
おかげさまで2019年6月から書き始めたこのブログも、もう少しで記事数が200に到達します。 当初は日々認知症外来で学んでいることを記録に残すとともに、「認知症」で苦しむ多くの人たちに少しでも役に立てばと考えて書き始めたブログですが、いざ文…
前回は、20~50歳代で「もの忘れ」を主訴に当院を受診される発達障害の気質が強い人の場合、「ストレス」が原因でさらに「注意障害」が増悪し、その結果「もの忘れ」を訴えるのに至ったのではないかと考えられるケースがほとんどだというお話をしました…
前回は、「注意障害」があって「注意の容量」や「ワーキングメモリ(作業記憶)」が低下すると、その人が行っているあらゆる活動において、その作業効率や精度、スピードなどが下がりやすくなるということをお話ししました。 また、そもそも発達障害の気質が…
前回は、発達障害の気質が強い人の「もの忘れ」は認知症疾患が原因でないことが多く、その原因として私たちは「注意機能」と「覚醒度」の関与を考えているというお話をしました。 そして、発達障害傾向の人が合併していることが多い「注意障害」の理解を深め…